アート」をテーマにお届けしている「アールドヴィーヴル」。
今週は誰もが知っている「キューピー3分クッキング」を紹介しました!
「天気予報のように料理のヒントをお伝えし、短時間でもいい、毎日の献立づくりに役立ちたい」という思いから始めたという「キューピー3分クッキング」。
番組のテーマ曲も誰もがすぐ思いつくくらい日本ではおなじみの長寿番組ですよね。
これまで放送したレシピは、なんと30000点以上にもなるとか!
人間の約一生分の晩ご飯を紹介したことになるとか!
そんな「キューピー3分クッキング」も放送開始から50周年を迎えました。
番組開始は、1962年。
放送開始当時の日本は、洋食があこがれの時代。学校給食にも洋食が登場し、
子供達からのリクエストで家庭にも洋食が浸透していったといいます。
放送第1回目のメニューは「とんちゃん鍋」。
他の料理番組は「お客様料理」を紹介することが多かった中で、
家族で食べる「今晩のおかず」をテーマにしたものでした。
お肉が高価だったため、野菜を多めにしたレシピだったそうです。
1970年代に入ると、ファミリーレストランや大手ハンバーガーチェーンなど
日本の外食文化が大きく変動し始めます。核家族化が進み、作り方を教えてくれる母親や
姑がいないケースも多かったため、基本的な和食の提案が多かったそうです。
70年代後半には輸入牛肉が多く出回り、牛肉の消費量が増えたことから、
「健康」や「栄養バランス」に主婦の関心が高まっていきます。
80年代に入ると更に高まり、レシピに栄養表記を加えるようになったといいます。
お塩控えめや味のマイルドさが求められるようになり、
新たな輸入野菜も増えていきます。中国野菜のチンゲンサイが注目されたのもこの頃。
バブル期には「グルメ」が流行語となり、イタリア料理が人気となります。
新しい食文化への主婦の関心度が高く、番組でも、これまでにない食材や
メニューの考案が進んだ時期だったそうです。
1987年に初めてオリーブオイルを使ったメニュー「ラタトゥイユ」。
当時はズッキーニではなくキュウリを使用したといいます。
バブル崩壊後は、もつ鍋人気等、経済的なメニューに戻りますが、
90年代後半には、バブル期に青春を謳歌した女性が主婦となり、
不景気にも負けず、創造性の高いメニューを自宅で楽しむようになります。
2000年代に入ると女性の社会進出や世帯数の減少も進み、
家庭料理も簡単、便利、時短レシピのように、
電子レンジで作るハンバーグやアイデア調理器具を使ったレシピが多くなります。
その一方で食材や食の安全にこだわる意識も高まってきています。
番組では50周年を記念して今年は愛情手料理という思いを込めた
「クッキング・フォー・ラヴ」をテーマに記念キャラクターの「おもてなしママキューピー」とともに、家庭料理に親しんでもらうよう番組で提案しているそうです。
他にも50周年を記念して、今年3月から来年2月末までの1年間限定で、
「キューピー3分クッキング南青山3丁目キッチン」がオープンしています。
実際に放送されたレシピをベースに開発した様々なオリジナルメニューが楽しめます。
店内にはギャラリーも併設され、番組50年の歴史や貴重な台本なども展示されています。
2階に上がる階段の壁面には、キューピーの過去の新聞広告が額装されて展示。
懐かしい昭和の香り漂う作品は、まさに日本の広告の歴史そのものを見ているようです。
そして、ここでしか手に入らない50周年限定グッズもラインナップされています。
他にも可愛らしい色々なキューピー人形や、おなじみのキューピードレッシングや
マヨネーズなども50周年記念オリジナルラベルで販売されています。
お子様メニューも充実していますので、家族で足を運んでみては!
「キューピー3分クッキング 南青山3丁目キッチン」は
表参道駅A4出口から徒歩2分のところにあります。営業時間は11時から夜の10時まで。
電話番号は、03-5785-2765です。
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キューピー3分クッキング
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