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留学・アメリカのボーディングスクール

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みなさん、こんにちは。

世田谷コンシェルジュの加藤麻美です。

今回は、アメリカのボーディングスクールについて留学中の16歳の長男と私の経験を交えてお伝え致します。社会の宝である子どもたちの学びの選択肢としてご参考になれば幸いです。


まず、ボーディングスクールとは、寄宿制私立学校のことで、現在、全米には、400校程あると言われています。学校の敷地内には、教室、スポーツ施設、寮、教師の自宅、地域の教会があります。学生は、共同生活をしながら、学業、スポーツ、課外活動をバランスよくこなし、大学進学を目指します。


長男の高校は、比較的小さな家庭的な学校です。全校学生数325人のうち世界から集まった71人の留学生が学んでいます。学校選びのポイントは、やはり本人の個性が埋もれず、親元を離れますので、安心して生活できる環境が一番大切だと思います。


履修内容は、ほぼ日本の高校と同じですが、ラテン語、フランス語、スペイン語、中国語の第二外国語の選択のほか、食堂の残飯を学校で飼育をしている豚に与え育て、その命を学生たちが大切に頂くという環境科学などユニークな科目もあります。長男は、中国語を2年続けて履修しています。日本人には、馴染み易い言語ですから卒業するまでにマスターしたいと興味深く学んでいるようです。英語での授業は、1年目は、電子辞書が手放せなかったようですが、2年目は、辞書を引いている時間がもったいなくなり体当たりで理解し、学習しているようです。


どのクラスも12人程の少人数制で、ディスカッションが盛んです。個人の意見を尊重し、考え方の多様性を学び合います。教師と学生の二方通行の風通しの良い授業体制があります。

スポーツは、シーズン制で秋はサッカー、冬はスキー、春はラクロスを楽しんでいます。アメリカ人と比べ小柄な長男が活躍出来るポジションをコーチが薦めてくれたり、試合の結果レポートには、活躍ぶりや励ましが実名で書かれ、学生をきめ細かく指導している様子が伺えます。


芸術の一つに、毎年ミュージカルを上演します。今年も全校学生に出演者のオーディションの呼びかけがあり、チャレンジャーの長男も舞台に上がる事が出来る切符を手に入れたようですが、一体どんな役を頂いたのでしょうか。演目は、”Chicago"です。


また、毎晩8時から10時まではスタディータイムがあり、寮生は一斉に授業の予習、復習、宿題をします。この時間の高校4年間の積み重ねが学生に時間管理、自己責任、学習姿勢を身につけさせてくれます。自主学習の時間が確保されているのもボーディングスクールの特徴の一つです。


さて、毎年11月に都内のホテルで開催されるボーディングスクールフェアを取材してまいりました。会場には、アメリカ、カナダ、スイスの学校が50校集まりました。日本の学校説明会と同じように、各学校のブースを今年は、約200名の親子が熱心に回り、情報を収集していました。

近年、日本の学生は、内向きだと言われていますが、選択肢として海外の教育を考えている家族は決して少なくないと感じました。


ある留学コンサルタントの方は、少しでも多くの日本人の子どもたちが柔軟な10代のうちに、海外に飛び出し、挑戦し、可能性を広げてほしいとおっしゃっていました。興味のおありの方は、留学コンサルタントのカウンセリングを受けてみると、道筋が見えてくると思います。


最後に、アメリカ私立寄宿高校の受験に必要な願書項目をお伝えして私のレポートを終わります。


1、TOEFL(留学生の英語実力テスト)のスコア

2、SSAT(アメリカの高校受験のための英語と数学のテスト)のスコア

3、中学校の成績

4、自己PRエッセイ、課題エッセイ

5、推薦状(英語、数学、担任の教師からのもの、スポーツ、課外活動の指導者からのものなど)

6、保護者のエッセイ

7、本人、保護者の面接


来年9月入学の場合は、今年12月までに願書を提出し、新年1月に面接、合格発表は、3月上旬です。


まだまだ、お伝えしたいことは山ほどありますが、今回はこの辺で。

あっ、これだけはお伝えしておかないと・・・・、留学は、長男の親離れのためでもあると思っていましたが、実は、母親としての私の子離れ、自立の試練の日々でした。1年間は、苦しみましたよ。

息子よ、ありがとう!


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